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涼を求めて、のんびりスポットを求めて、やってきたのは日の出桟橋。
今回は、いつも電車や車で移動する東京湾を、情緒たっぷりの乗り物"水上バス"で渡ってみよう!という企画です。
陸上では味わえない水上バスならではの魅力をタップリお届けします。

東京湾をはじめ隅田川や荒川など東京湾に注ぐ河川には、大小様々な船が往来しています。
今回乗船したのは、東京都観光汽船が運航する、日の出桟橋-お台場海浜公園間の「お台場ライン」というコース。途中、晴海に立ち寄っての所要時間は約20分、運賃は片道460円となかなかリーズナブル。移動ツールとして見ても、既存交通手段と比してなんらひけをとりません。
では、その乗り心地はいかに!?
さいわいお天気にも恵まれて、どんなクルーズになるのか出航前からドキドキ。期待に胸が膨らみます。では、お台場を目指して、いざ出発!

出航すると途端に目に飛び込んでくるのは、ぐるり360度の開放的な大パノラマ!
ぐるぐる体を回しながら東京湾の景色を眺めていると、東京の海の玄関、国内外の豪華客船が停泊する晴海ふ頭に到着。この日も客船が1隻、停泊していました。
ここ晴海ふ頭はナント!
南極観測船しらせの出港・帰港にも使われた、とっても重要な港なのです。

途中ですれ違った幻想的なボディーが特徴の船は、東京都観光汽船の新しい目玉船「ヒミコ」。
『銀河鉄道999』や『宇宙戦艦ヤマト』でおなじみの松本零士さんが、「ティアドロップ(涙滴)」をイメージしてデザインされたとのこと。運航コースは、浅草-お台場間。チャーター船としての利用も人気で、イベントなどが頻繁に行われているそうです。乗ってみたい!

ここでさっそくですが、水上バスの魅力について、東京都観光汽船顧問の酒井邦夫さんにお話を伺いました。「今日のようなお天気の日中に乗るクルーズも気持ちのいいものですが、レインボーブリッジのライトアップや芝浦アイランドのマンション群の灯りなど、昼と違った表情が楽しめる夜間の乗船もいいですよ。ナイトクルーズは夜11時までのコースもあります」。
このほかにも、愛犬と一緒に乗船できるクルーズや、貸切で楽しめるパーティークルーズ、季節に合わせたイベントクルーズなどもあって、一年をとおして楽しめるメニューがそろっています。
東京都観光汽船のコースは大きく分けて、近代的なお楽しみスポットが満載の東京湾クルーズと、情緒たっぷりの隅田川クルーズの2タイプ。それぞれに違った魅力がたっぷりで、陸上からは味わうことのできない景色を堪能できること間違いなしです。
特に予備知識がなくても、船上アナウンスが景色や名所を案内してくれるのでご安心を。

酒井さんはさらに、「レインボーブリッジ横、第6台場隣に"鳥の楽園"と呼ばれる野鳥の島があるんですが、陸地から隔離されているので普通の人は行くことができません。水上からでなければよく見えないんですね。こうした、海からでないと見えない景色も水上バスの見所です」と教えてくれました。

実はこの水上バス、近代の乗り物と錯覚しがちですが、今のように道路や橋が整備されていなかった江戸時代には"庶民の足"として大活躍していたのです。ちなみに隅田川をはじめとする河川沿岸には、全国から運ばれた米などの物資を貯蓄する蔵が多数あったとか。そのいくつかは、幕府の米蔵があったことから「蔵前」、そこに架けられた橋が「蔵前橋」など、地名として今でも残っています。
時を経てすっかり陸上の交通手段が発達した今でも、東京都観光汽船の水上バス利用者は年間約200万人を数えるといいます。東京都民の足としても観光スポットとしても、今なお愛され続けているんですね。

そうこうしている間に見えてきました!
お台場地区の象徴、丸い展望室が目印のフジテレビ社屋とデックス東京ビーチです。この日もたくさんの人が訪れていましたが、ふと見ると、海岸にはウインドサーフィンを楽しむ人の姿も...。船上から見るお台場は、陸上のそれとは違って、の~んびりとした時間に包まれていました。


ところで、今回乗船した、日の出桟橋-お台場海浜公園間のコースの一番の見所といえば、やはりレインボーブリッジ!
全長798メートル。開通は平成5年8月26日で、ちょうど今月末で15周年を迎えます。今や1日7万台もの車両が通過する、東京湾になくてはならない堂々たる橋の一つです。

レインボーブリッジを設計された首都高速道路の並川賢治さんは、「いろいろと制限も多くて苦労しました」と設計・施工当時を振り返ります。下は船が、上は羽田空港が近く飛行機が通るため、高くも低くもできないという制約の中で現在のレインボーブリッジのプロポーションが決まったとのこと。都心部に架ける橋には、目には見えない様々な苦労が隠されているんですね。
逆にうれしかったことは?と伺うと、「開通式典に、ご結婚されたばかりの皇太子殿下、皇太子妃殿下がご臨席されたことが想い出に残っていますね」と語ってくれました。

公募で決まったレインボーブリッジという名前には、"輝かしい未来""明るい架け橋"という意味が込められているそう。「この眺望を想い出の一つとして、見る人の記憶に刻んでもらえたら」と並川さんは言います。
レインボーブリッジは、高速道路だけでなく、その下に新交通システム「ゆりかもめ」、一般道、プロムナードを併設した多目的な橋。意外と知られていないプロムナードは、橋からの眺望をのんびり楽しめてオススメです。お天気のいい日に歩いてみてはいかが?

いつも車や電車で移動している都内を、たまには水上から眺めてみるのもいいもの。都会の喧噪を忘れて、非日常的な、ちょっとした異空間を体験することができます。
陸上からは決して見ることのできない風景を、青空の下、ぜひ楽しんでみてください。
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それでは次回、9月26日の更新もどうぞお楽しみに!
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東京都観光汽船HP
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次回もどうぞお楽しみに!







