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今回は「人形の東玉」さんにやってきました! 東京近郊でゆっくりのんびり過ごす...そんなコンセプトでお送りしている「東京slow style」。今回は思い切って東京を飛び出し、埼玉県にフォーカス!さいたま市岩槻区で脈々と受け継がれている日本の伝統技をご紹介。人形づくりの老舗「人形の東玉」さんにお邪魔して、なかなか目にする機会のない人形づくりの現場を拝見したいと思います。

後半は、同じく埼玉県さいたま市、首都高埼玉新都心線の高架下で繰り広げられている、面白い取り組みについてレポートします。

もちろん、恒例のプレゼント告知もありますので、お楽しみに!

お人形がズラリ!
岩槻駅前に2つの店舗を構える東玉さんは、創業1852年、江戸時代の嘉永5年から続く伝統ある人形づくりの老舗。玄関などにちょこんと飾りたくなる小振りの人形が店舗1階に並んでいます。そして、その奥には人形をつくる工房も構えているとのこと。工房は一般公開もされているそうなので、さっそく行ってみましょう!

株式会社東玉の三須さんと
工房を案内してくださったのは、株式会社東玉の三須さん。Saschaが持っているお内裏様とそっくりの形の茶色いモノを手にしていらっしゃいますが、もしかしてこれが土台になるんでしょうか...?

加工前の木目込み人形お見事ですね~
「これは木目込み(きめこみ)人形といって、国の伝統工芸品に指定されています。桐の粉を固めて乾燥させたものに溝を掘り、その溝に目打ちで着物生地を入れ込むように着せていきます」(三須さん)。

桐は適度に湿気も吸って防虫効果もあるため、人形にピッタリの材料なんだそう。そして、この岩槻の地域は良質の桐がたくさんとれたことから、人形づくりが盛んになったのだといわれています。

黙々と人形をつくる職人さんです
工房では職人さんたちが黙々と服を着せ、頭とボディーを付けて整えるという人形づくりに励んでいらっしゃいます。1体を仕上げるのに2週間ほどかかるのだとか。丁寧に手間をかけてつくられていくんですね。

ちょっとコワイ?気品のある表情です~
人形の命ともいわれる顔は、貝殻をすりつぶした白い粉「胡粉(ごふん)」を土台の頭に幾重にも重ねていってつくります。ガラスでできた義眼を埋め込む作業を施すと、まるで命が宿ったみたいです!

シルクの髪の毛がたくさん!こうやってだんだんつくられていくんですね~
こちらでは髪の毛を整えています。人形のつややかな髪は、実はシルク。よ~く見ると1体1体表情も微妙に違います。こうやって作業ごとに分担しながら、1つの人形ができていくんですね。

華やかな羽子板がいっぱいありました中にはパーマ姿の女性も!
建物上階では羽子板や破魔弓、五月人形、ひな人形などが展示販売されています。お正月飾りとして知られる羽子板は、実は女の赤ちゃんが生まれて初めて迎えるお正月に飾るものなのだといいます。知っていましたか?

男の赤ちゃんの場合は破魔弓。それぞれ、赤ちゃんのおじいちゃんやおばあちゃん、友人などが贈ってお祝いをします。そんな伝統の羽子板も、最近は時代を反映してパーマを掛けた人形なども登場しているようです! あでやか~!

ご存知おひな様。カワイイですね~こちらはグッと高貴な感じのおひな様です
こちらはご存じ、おひな様。向かって左が、工房で見た「木目込み人形」。右が、人が着物を着るのと同じように重ねていく「衣装着(いしょうぎ)人形」。つくり方の違いの他、大きく違うのは「顔」。木目込み人形はふっくらした顔立ちで、目などの表情を筆書きしているのに対し、衣装着人形はほっそり面長、目にはガラスの義眼が入っています。両者とも国の伝統工芸品とのことで、それぞれに甲乙付けがたい味わいがあります。

人形づくり体験ができるのはこの3種類!小倉さんが優しく教えてくれました
華やかな人形にうっとりしたところで、東玉さんでは人形づくりの体験もできるとのことなので、Saschaがチャレンジしてみたいと思います! 体験できるメニューは、左から「折り紙わらべ」「江戸木目込み人形(いずめこ)」「絵馬の面相書き」の3つ。今回は、本のしおりにもなるという「折り紙わらべ」に挑戦。教えてくださるのは、株式会社東玉の小倉さんです。よろしくお願いします!

素敵な千代紙です~
まず、色とりどりの千代紙の中から好きな色柄をいくつか選びます。それを、小倉さんのわかりやすい指示に従って折っていきます。

折って、折って・・左利き用のハサミを貸してください~
「左利きだし、器用じゃないから大丈夫かな~」と最初は不安そうなSaschaでしたが、折っているうちに段々調子が出てきた様子。できあがる頃には「もう1個つくっちゃおうかな」なんて、すっかり楽しくなってしまったようです。

左がお手本で右がサッシャ作!
ジャーン!こちら(右)が、Saschaの力作「折り紙わらべ」です。左は見本。若干サイズが小さい気がしないでもありませんが、カラフルな色合いでかわいらしく仕上がったのではないでしょうか。小倉さんにも「はじめてですよね? お上手です」と誉めていただきました。ありがとうございます!

Saschaが一生懸命つくった「折り紙わらべ」にさっそくサイン。他の品物と一緒にリスナープレゼントさせていただきたいと思います。お楽しみに。

インターネットラジオでは、ここではご紹介しきれなかった東玉さん創業時の興味深い逸話などもご紹介しています。ぜひダウンロードして聞いてみてくださいね!


「人形の東玉」

http://www.tougyoku.com/

東玉さんでは、人形などの販売・通販のほか、ご紹介した「工房見学」や「人形づくり体験」、また、プロから本格的に人形づくりを学ぶ「人形学院」、数多くのコレクションが並ぶ「人形の博物館」などもあります。

首都高埼玉新都心線の高架下に到着!
後編は、同じくさいたま市にある埼玉新都心線の、さいたま見沼出入口と新都心出入口のちょうど真ん中あたりの高架下にやってきました!

一見すると、草ぼうぼうの空き地に見えますが、ここは何だと思いますか?実は、この地域の生態系を保全することを目的に、3年ほど前から管理などを行っている「ビオトープ」なんです。「ビオトープって何?」という方のために、さっそくお話を伺ってみましょう。

金井さんと
首都高速道路株式会社 西東京管理局 調査環境Gの金井直さんです。

「ビオトープというのはドイツ語で、"生き物が暮らす場所"という意味です。この地域はもともと、川口市からさいたま市にかけて1260haのたんぼが広がる"見沼たんぼ"という大きな緑地帯なんです。そこにこの埼玉新都心線を通すにあたり、なるべく自然を壊さないで共生するためにどうすればいいか考えた結果、ビオトープとして育てていくことにしたという経緯があります」

ビオトープの広さは、長さ1.7km、6.3haということで、東京ドームの1.3倍ほどあるのだそうです!

これがヤブヘビイチゴ!いろんな昆虫が見られました
ビオトープには、どこからともなく植物や生き物が集まって自然の生態系を形づくります。赤い実はヤブヘビイチゴ。イチゴを食べに来る小動物をヘビが食べるからその名が付いた、などという説もありますが、ここにはやっぱりヘビも棲みついているそう。右はコバネイナゴ。少し踏み入るだけでいろいろな生き物に出会います。

鮮やかなコムラサキこちらはガマ
紫が鮮やかなコムラサキ。水辺にはガマも見られます。金井さんによれば、ここはまだ育成期間。どのような植物や生き物が集まってくるのか、定期的にモニタリングをしながら今後のビオトープのあり方を模索している段階だといいます。

こういった沼がいくつかあるそうです
ビオトープは一般には開放していませんが、自然体験教室などのイベントを行って地域の方に楽しんでいただいているそうです。

...ということで、Saschaもザリガニ釣りに挑戦させてもらうことにしました!

ザリガニちゃーん・・どこかな?
周辺に生えているアシを竿にして、スルメをぶら下げ、いざ!
「ザリガニ釣り、初めてですよ」というSascha。そーっと沼に近づいてスルメをぽとり。しばらくジーッと待っていると......

やったー!釣れちゃいましたっ!かわいいザリガニちゃんでした♪
釣れた~!
ビギナーズラックか否か、その後も次々釣れて、短時間で3匹という成果をおさめることができました。釣ったザリガニは外来種のアメリカザリガニ。水がない場所でも比較的長い距離を移動できるそうで、近所のたんぼからビオトープに移動して繁殖しているのではないかと推測されています。

サギに食べられちゃったんですね~タヌキの足跡が!
これは(写真左)、見事に体と頭だけが食べられたザリガニの死骸。どうやらサギが訪れて食べたあとのようです。このようにザリガニは他の生き物の貴重なエサにもなっていますが、イネを荒らしたり、水草や魚などを食べたりと厄介者扱いされることも。もともと見沼にすんでいる生きものがすみやすいビオトープにしたいので、外来種であるザリガニを取り除くためのザリガニ釣り大会もやっているそうです。

そのほか、水辺では、タヌキ、イタチ(写真右)、キツネなどの足跡もありました。たった3年ですが、たくさんの生き物がやってくるようになっているんですね。

中野あゆみさんと
ザリガニの釣り方やビオトープの生き物について教えてくださったのは、財団法人埼玉県生態系保護協会、主任研究員の中野あゆみさん。ビオトープの管理・指導などを行っています。この場所をつくるにあたり、周辺農家のみなさんにもご協力いただいて、地元の環境に適した33種類の樹木の種子を苗木にまで育ててもらって2万1000本分、植樹したといいます。地域みんなで育てるビオトープとして、今後の成長がますます楽しみですね。

今回の『東京slow style』はいかがでしたか?
「人形の東玉」さんでの様子、埼玉新都心線高架下でのビオトープのレポートは、ナビゲーターSaschaがお届けするインターネットラジオ『東京slow style Radio』でもお楽しみいただくことができます!現場のリアル感と折り紙やザリガニ釣りを楽しむSaschaのハイテンションぶりをぜひ聞いてみてください!

そして今回も、番組から視聴者のみなさまにステキなプレゼントがあります。 ふるってご応募くださ~い!

≫今回のプレゼントはこちら!

次回の更新は、2009年10月30日(金)です。どうぞお楽しみに!
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【今月のSLOW MUSIC】the viridian clover / your smile
Sascha隊に遅れること1週間。秋のビオトープへ行ってまいりました。GYAMAの見つけた小さい秋とビオトープの小さい生きものたちをご紹介させてください。

埼玉大学工学部環境共生学科の皆さま
今日は、ビオトープ計画策定にご尽力いただいた埼玉大学の窪田陽一先生が埼玉大学工学部環境共生学科の学生サンたちと一緒に、育成中のビオトープを見学に来てくださいました。GYAMAはスタッフに紛れ込んだのです。ほほほ。

さすがは環境を学ぶ若人達、当ビオトープの成り立ちや特徴など熱心に耳を傾けていらっしゃいました。

荻です
【小さい秋】

今、見沼たんぼ固有の自然を首都高速道路の高架下(及び隣接地)に復元すべく作られたビオトープには、在来種(昔から日本、特にこの地域に生きていた動植物)と外来種(外国からやってきた動植物)が混在している状態です。いずれは、在来種だけがみられるようにするのが理想だそうです。

秋は、在来種、外来種を問わず訪れています。が、せっかくですから在来種の秋を。まずは秋色の空と相性ばっちりの「荻(おぎ)」。日本の秋を感じさせる薄(すすき)に似た植物です。

ネズミモチ
次は「ネズミモチ」。実が紫色に熟すと鳥や小動物が食べにくるようです。お茶やお酒にすれば、私たちも楽しめます。

タコノアシ
これは、貴重な「タコノアシ」。Podcastで紹介された絶滅危惧種ですが、教えて貰わないと貴重さがわかりません。もう少しすると、花も茎も茹でた蛸(たこ)のように赤くなり、花の部分が蛸の吸盤のように見えることから、この様な名前になったそうです。

かわいい芽です♪
植物には、春に芽が出るものと秋に芽が出るものがあるそうです。これは、土塊の隙間から双葉を出していました。両方の葉をあわせても1cm位。どんな花が咲くのでしょう。

赤とんぼ
【嫌いな方も多い・・・】

秋の生きものと言えば「赤とんぼ」。写真が小さくてぼんやりしているのは、近寄ると逃げられてしまうから。スミマセン。

水辺があるせいか、とても沢山飛んでいました。

あおむし見つけて思わずギョッ!
さて最後は、ちょっとスゴイです。見つけて、えらくギョッとしたので、皆様もぜひ(笑)。これから蛹(さなぎ)になって冬を越すのでしょうか。頑張れ~!


東京slow styleスタッフ GYAMA
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9月22日、ドイツ生まれ。
ドイツ人の父、日本人の母の間に 生まれ、10歳で日本へ移住。
ジャンルを問わず大の音楽好き。
サッカーやモータースポーツ、ロードレース 、自転車まで幅広いスポーツ知識がある。