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第24回:日本の味「海苔」を知り尽くそう!

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今回は「大森 海苔のふるさと館」をレポートしますよ! 私たちが子どもの頃から慣れ親しんだ味のひとつに、日本の伝統食材"海苔(のり)"があります。メジャーなのは、おにぎりにクルリと巻き付ける板海苔ですが、その海苔がどんなふうに育ち、どんなふうに作られるのか、意外と知りませんよね?

そこで今回は、海苔作りの歴史や文化がわかる「大森 海苔のふるさと館」にお邪魔して、知られざる海苔の世界をのぞいてみたいと思います!

後半は、「大森 海苔のふるさと館」の近く、高速湾岸線京浜大橋付近を訪れて、普段私たちが利用している高速道路の傷みなどの状況をチェックする"鋼構造物疲労損傷検査"の様子をレポートします!

最後には、恒例のプレゼントもありますよ。どうぞお楽しみに!

海苔船海苔作りの人形
「大森 海苔のふるさと館」に入ると、目の前にドーンとあらわれるのが"海苔船(のりぶね)"。全長13mの船は、昭和33年に造船された現存する最後の海苔船です。この船に乗り込んで、海苔の養殖をしていたんですね。

海苔船の隣にある小屋では、海苔作りに勤しむ男女の人形が。海苔の養殖・生産が始まったのは、今から300年ほど前の江戸時代・享保の頃。今でこそ生産も機械化されましたが、当時は夫婦仲良く手作業で作っていたのだそう。ここでは頭上から流れる解説を聞きながら、その様子を垣間見ることができます。

海苔作りの風景写真壁や柱、天井が斜めになった部屋
こちらは、パネルによる海苔作りの紹介。一枚の板海苔も、実は、約1年をかけた長い製造工程を経て形づくられていたんです!

まずは「ヒビごさえ」を行います。海苔というのは、海中に浮遊する海苔の胞子が何らかの物に付着して成長します。その海苔が付着する場所を人工的に作ったものが"ヒビ"。右の写真のヒビは竹製ですが、最初は木で作られていたとか。それが竹となり、後に網へと変わっていったのだそうです。ヒビ作りの最盛期は夏。ここから海苔作りの1年がスタートします。

ヒビ差し込み中・・海苔下駄はいてます♪
できあがったヒビを海底に埋め込みます。海底に穴を開け、そこにヒビを差し込んでいくわけですが、その際、活躍するのが写真のこの道具「海苔下駄」と「振り棒」です。浮かんでこないよう重石がセットされた海苔下駄を履いて海のなかを歩き、Vの字になった振り棒を海底に差し込んで、グリグリと穴を開けていきます。サッシャが載っているのがまさにそれ。腰下まである青いブースは海の深さを表しているそうです。ヒビを海にたてるのは9月頃の作業。その後は、ヒビに海苔の胞子が付着して成長するまで、3~6カ月、じっくり待ちます。

当時の海苔の養殖の様子
こちらが、当時の養殖の様子を写したもの。キレイに並んでいるのはヒビです。実はここ大森は、品川・羽田と並ぶ浅草海苔の一大養殖場だったとか。適度な潮の干満と、遠浅で波静かな海面、栄養分を大量に含んだ河口の汽水域...海苔養殖のための好条件が合致していたこの地域は、質・量ともに日本一!その生産技術がだんだんと日本各地へと伝わっていったのだそうですよ。

ベカブネ当時の海苔職人の服!
海苔が成長のピークを迎える冬。海苔の摘み採り作業が始まります。"ベカブネ"と呼ばれる小舟に乗ってヒビをたてた場所まで向かい、育った海苔を舟の上から摘み採っていきます。ずっと利き腕を海中に付けたまま作業するため、当時の海苔職人の服は右側の袖が最初から短く作られていたのだそう(画像右)。そして、真冬の作業で冷え切ってしまう手の感覚を、舟の縁に据え付けた板に叩きつけて戻していたというから驚きです!海苔作りって本当に大変な作業だったんですね~!

海苔を刻む機械です
摘み採った海苔は、翌朝すぐに細かく刻みます。最初は包丁などで切っていたようですが、効率を高めるために道具もどんどん進化しました。こちらは専用の切断機。上から海苔を入れてハンドルを回すと、横から細かくなった海苔が出てくる仕組みです。今のミンチ機に似ていますね。

海苔付け風景海苔簀(のりす)
細かく切った海苔は水にといて、海苔簀(のりす)と呼ばれる巻き簀のようなものに流し込みます。1日に1人で2000~3000枚分、この作業を行ったそう!その後は海苔簀ごと天日に干して乾かし、はがして、たたんだら無事終了です。

遠景です休憩スペースにはPCも
大森 海苔のふるさと館では、当時使われていた貴重な道具の展示のほか、様々な体験コーナーを通じて海苔作りの歴史や文化を知ることができます。上階には、隣接する「大森ふるさとの浜辺公園」を臨みながら、持参したおにぎりなどを食べることができる、広い休憩スペースも。この日はあいにくの雨でしたが、晴れた日は最高に気持ちのいい場所でしょうね!

海苔付け体験中♪味が濃くておいしい!
大森 海苔のふるさと館では、海苔付け体験や浜辺の生き物調査など、不定期でイベントも開催しています。今回、サッシャも、海苔付けの疑似体験をさせてもらいました。そして、つい先日の海苔付け体験で作ったばかりという板海苔をいただいちゃいました!パクリ!噛みごたえがあって味も濃い!おいしい!

ノリが育ってますよ
ちなみに、冬になると大森ふるさとの浜辺公園で学習観察用にノリを育てています。館内の水槽でも、ゆらゆらとこんなふうに育っています。スタッフ一同、初めて見る海苔の姿に感動してしまったのですが、みなさんは知っていましたか? 私たちにとってすごく身近な存在なのに、知らないことが多いんだなぁ~とあらためて気づかされました。

「大森 海苔のふるさと館」の高橋義人さん
今回案内してくださったのは、「大森 海苔のふるさと館」の高橋義人さん。海苔のエキスパートです。みなさんもぜひ、奥が深い海苔の世界をのぞきに来てくださ~い!

館内の様子がリアルに伝わるポッドキャストも配信中ですので、合わせてチェックしてくださいね!


大森 海苔のふるさと館
東京都大田区平和の森公園2-2
電話:03-5471-0333

http://norinoyakata.web.fc2.com/
※入館無料。休館日・開館時間は上記HPよりご確認ください。

続いてやってきたのは、高速湾岸線の京浜大橋付近
続いてやってきたのは、高速湾岸線の京浜大橋付近です。首都高は交通量も多く、たえず風雨にさらされているので、日々ダメージを受けています。私たち人間と同じで、早期発見すれば対処が簡単!ということで今回は、疲労損傷の調査に同行します。

交通部 鋼構造物疲労対策グループの平野秀一さん
どんな調査をするのか、詳しいお話を、首都高速道路の保全・交通部 鋼構造物疲労対策グループの平野秀一さんに伺いました。

「今回の検査は、高速道路の下、タイヤの真下10㎝のところで作業をします。この橋は金属でできていますので、長い間利用していると金属疲労といって時間と共に小さな亀裂ができてしまうことがあるのです。定期点検で見つかった小さな亀裂の詳細調査をすることが主な目的です」

なるほど。以前見つかった亀裂が具体的にどんなものか、詳しく調べるわけですね。ではさっそく現場へGo!

シャキーン!完全武装ですっ!
と、その前に...今回の現場は、狭かったり暗かったりと過酷な場所のため、完全武装してのぞみます!ヘルメットに軍手、マスク、膝当て。これで完璧!仮設の階段で上を目指します。

鎖で吊るされてます1パネルあたり330kgまで耐えます
階段をのぼると現れたのは、高速道路から鎖で吊した床。一畳分にも満たないアルミ板を敷き詰めてあるこの床は、アルミ板1枚につき330kgの重量までしか耐えられないのだとか。作業する人は、なるべく一個所にかたまらず分散しながら移動するよう注意する必要があるみたいです。気が抜けません!

しゃがんで移動・・くぅ~狭いっ!
座ったまま移動しないと進めない場所があったり、マンホールよりも小さな穴を通り抜けなければならなかったりと、目的地にたどり着くだけでも大変です!でも平野さんいわく「この現場は楽なほう」なのだそう。高さ30㎝ほどのすき間を這って進んだり、真っ暗でヘッドライトだけが頼りの現場などもザラだとか。平野さんも過去に、狭い場所をうまく通り抜けることができず挟まってしまい、抜け出すのに5分ほど格闘したことがあるそうですよ!大変な苦労をして点検・調査をしているんですね。

目的地到着!磁粉探傷試験開始!
そうこうしているうちに、なんとか目的地に到着。調査開始です。ここでの調査は"磁粉探傷試験"といって、肉眼でも亀裂を見えるようにする非破壊試験のひとつを実施します。

ペンキをはがして・・磁石を当てながら鉄粉を噴射!
金属のつなぎ目部分に見つかった亀裂をわかりやすくするため、まず桁に塗られているペンキをはがします。そこに巨大な磁石"マグナ"をあてながら鉄粉スプレーを吹き付けます。そこにブラックライトをあてると...。

線が見えます!この亀裂は約3cm
不思議!よく見えなかった亀裂が、緑色の線となってくっきり浮かび上がりました!2本ありますね。亀裂の長さはどのくらいか、どの方向に亀裂が走っているかなどを詳しく調べることで、すぐに補修が必要なものか、後で計画的に補修をすればいいものかどうかなど、亀裂のランクを判断していきます。今回の亀裂は3㎝。これは後者の"計画的に補修をしていくランク"だそうです。

大きな亀裂!ボルトでリブを固定します
こちらは別の亀裂。大きくて長いですね。首都高のように金属橋梁構造の道路の場合、強度を増すために道路の下に"リブ"と呼ばれる箱状の金属を取り付けることが多いそう。そのリブと道路との溶接部分に亀裂が見つかった例です。この場合、亀裂が発生したためにリブの機能がなくなっているということで、古いリブを外し、新しいリブをボルトで固定する方法をとるとのこと。損傷の場所や種類によって、補修対応も様々なんですね。

装備を見せてくださいよ~七つ道具がこちら!
移動するだけでも大変な調査現場。その上、当然、検査道具をもって移動しなければなりません。どんな道具を携帯していくのか、実際の装備を見せていただきました。画像右が必須道具。右下から、先ほどの巨大磁石、真ん中は塗装を剥がすためのヤスリ、左の大きなものがブラックライト、右上のスプレーは鉄粉です。

平野さん、今日はありがとうございました!
首都高では、5年に1回、目視による定期点検を行い、1年に1回、高架下から双眼鏡などでチェックする点検を実施しているそう。とはいえ広~い首都高ですから、毎日どこかしらで点検・調査をしていることになります。

ちなみに、平成13年度から20年度の間に見つかった亀裂は約2万7000件。そのうち約4000件が、すぐに補修すべき亀裂だといいます。約7割は平成20年度までに補修が完了し、残りも今年度中にすべて補修を終える予定だそうですよ!

「普段人目に付かない場所ですが、ドライバーのみなさまの安全を守るために仕事をしていることが私たちの誇りです」と平野さん。その言葉にジーンときます。私たちが安心して運転することができるのも、平野さんたちのこうした努力があってこそなんですね。これからもよろしくお願いします!

今回の『東京slow style』、いかがでしたか?

大森 海苔のふるさと館での様子や鋼構造物疲労損傷調査のレポートは、ナビゲーターSaschaがお届けするインターネットラジオ『東京Slow Style Radio』でもお楽しみいただくことができます。画像と音声を織り交ぜた楽しい番組です。ぜひご覧ください!

そして!公式twitterも始まりました!次回の取材先のヒントなどもつぶやいていますので、ぜひチェック&フォローしてくださいね。みなさんのオススメslow styleスポットのつぶやきもお待ちしています!

今回も、番組から視聴者・読者のみなさまにステキなプレゼントが!ふるってご応募くださ~い!

≫今回のプレゼントはこちら!

次回の更新は、2010年6月25日(金)です。どうぞお楽しみに!
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【今月のSLOW MUSIC】Mo'gan / ありがとう
私たちが子どもの頃から慣れ親しんだ味のひとつに、日本の伝統食材"海苔(のり)"があります。メジャーなのは、おにぎりにクルリと巻き付ける板海苔ですが、その海苔がどんなふうに育ち、どんなふうに作られるのか、意外と知りませんよね?そこで今回は、海苔作りの歴史や文化がわかる「大森 海苔のふるさと館」にお邪魔して、知られざる海苔の世界をのぞいてみたいと思います!
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9月22日、ドイツ生まれ。
ドイツ人の父、日本人の母の間に 生まれ、10歳で日本へ移住。
ジャンルを問わず大の音楽好き。
サッカーやモータースポーツ、ロードレース 、自転車まで幅広いスポーツ知識がある。